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対象サービス:パーパスドリブン・コンサルティング

事例紹介​

産業用部品
製造メーカー さま(文:DAIALEC)

新しいビジネスルート開拓のための強みの再定義、それを具体化するHP制作などの支援。

要望はWEBサイトのリニューアル

しかし、詳しくヒアリングをしてみると・・・

最初はウェブサイトのリニューアルをしたいというご要望でした。詳しくお話を伺うと、その目的は新規お客様の獲得による売り上げ拡大ということで、背景としては市場の環境が変化していく中でどう成長していくかが課題となっているとのことでした。
業界では歴史の長いメーカー様で、ただ現在ではトップ企業ではなく、中堅企業という位置づけ。市場のトレンドとして材質の変遷があり、クライアント様が得意とする材質は現在は市場のメインカテゴリーではなくなったということでした。
ただウェブサイトを拝見したところ、そういった情報はサイトにはなく、伺ったお話との何となくの食い違いを感じていました。

メンバーの「誇り」を言葉に

大きく変わり始めたブランディング

そこで私たちは単なるウェブサイトのリニューアルということにとどまらず、まずはコーポレートブランド構築を行ってから、それを表現する形でウェブサイトを作りませんか、とご提案。快諾してくださいました。
そして、ブランド構築のためにクライアント様の主要メンバーとワークショップを行いました。(コロナ禍の中でしたのでオンラインでの実施でした)
メンバーの皆さんにクライアント様のブランドの定義をしてもらうと、全員が自社製品の品質に自信を持っているということが分かったのです。話をよく聞いてみると、確かに、多くの取引先さまから「困ったときはA社製品にすれば間違いない」と言われているとのこと。A社は、長年の経験から、製品の使われる環境に関するリスク検知能力が高く、故障の少ないスペックの製品を提案できること、そして歴史を重ねてきた結果、壊れにくい製品を作り提供することに最も意識的な企業だということもワークショップの中で改めて言語化されました。


私たちのような業界知識の乏しい者に対して、自社の製品の品質がいかに優れているかを丁寧に説明してくださる中で、きっと主要メンバーの心の中にも「誇り」がしっかりとした形となってこのワークショップにおいて刻まれたのだと思います。

私たちはそこで得た内容をもとに、ブランドドキュメントを作成。また、ブランドの表現物として、スライドショー形式でスローガンと写真で構成されたブランドを表すムービーのラフを作成し、提案しました。それを再びワークショップでクライアント様主要メンバーと修正を入れ、完成させました。そして、そのブランドムービーを核として、ウェブサイトをリニューアルしたのです。ムービーはウェブサイトにアクセスするとオープニングとして流れるようにしました。それまでのウェブサイトとは大きく変わったウェブサイトとなりました。そこには製品の品質への自信(しっかりと根拠もあります!)が満ち溢れています。

インサイトから確立されたブランドの軸

​市場で勝てるWEBサイトに

今回のお仕事は、私たちにとっても非常に思い出深いものでした。市場競争の中で売り上げに悩まれていたクライアント様が、自分たちの中に秘めていた自信とその根拠をはっきりと言語化して表現する機会を経ることで自分たちの強みに気づき、またブランドの軸が確立され、ウェブサイトとして結実したのです。1年足らずの期間でのその劇的な変化の過程に立ち会え、またその変化の触媒になれたことは私たちの喜びです。

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